The Kiwi Times☆ニュージーランド通信

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【言葉のつながり】~ニュージーランドとポリネシアと日本のつながり~その4


~ただ今のニュージーランド時間~
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写真:Ron Mader@Flickr

【発音のつながり】~ニュージーランドとハワイ、ポリネシア、そして日本のつながり~その3」では発音から見たつながりを書きましたが、今回は似ている言葉にスポットを当てたいと思います。

ポリネシア語であるマオリ語とハワイ語は地域差の発音の違い等の差異はあるものの、似ている言葉はたくさんあるのは頷けますよね。

ハワイ語の「アロハ ALOHA」とマオリ語の「アロハ AROHA」はどちらも「愛」という意味であることは、上記の【発音のつながり】でも紹介しました。

発音的に似ている日本語とマオリ語ですが、偶然では片づけられない似ている言葉がたくさんあります。

まず、「PUKU プク」。マオリ語で「おなか」という意味です。

「日本語でも満腹 MANPUKUとか切腹 SEPPUKUって言うよね。同じだね。」と、子供が生まれた後、ダンナがふとつぶやいたことがあります。ニュージーランドで「PUKU プク」は幼児言葉としても使われています。

その他一例としては下記のようなものがあります。

「AWA アワ」 = 「川 KAWA」
「ANA アナ」 = 「洞窟」
「AO アオ」 = 「空」
「WARU ワル」 = 「割る」
「TITI チチ」 = 「乳首」
「IKA イカ」 = 「魚」
「KAI カイ」 = 「食べ物」

などがありますが、言うまでもなく、ほんの一部です。

音が似ているものもありますが、似ていないものもありますね。でも、例えばイカを食べる日本人にとって「IKA」が「魚」であるとか、「KAI 貝?」が「食べ物」であるとか、とても興味深くないですか?

「KAI」に関しては、マオリ族の人も日本人も伝統的に海の恵みである魚や貝を食べる習慣と食文化を持っています。現代では、生活習慣や食習慣が変化し昔ほどは魚介類を食べなくなってしまったかもしれませんが、それでも根底ではどちらの食文化にもきちんと根付いていますよね。

また、言葉の大きな特徴として「畳語」があります。

「畳語」とは、簡単に言うと「繰り返し言葉」のことです。日本語で言えば、「さらさら」、「ぽつぽつ」、「どきどき」、「人々」、「山々」などですね。「畳語」がなかったら日本語は成り立たない、とは言いすぎかもしれませんが、それほどたくさんの「畳語」があり多くの場面で使っていますよね。

マオリ語やハワイ語を含むポリネシア語にも多くの「畳語」が使われているんです。他の言語にも「畳語」がないわけではないのですが、日本語やポリネシア語を含むオーストロネジア語に見られる大きな特徴とも言われています。

ニュージーランドにはマオリ語での地名が数多くあるんですが、畳語になっているものも珍しくありません。

私たちが住むベイオブアイランズとその周辺にも、「ケリケリ KERIKERI」、「カワカワ KAWAKAWA」、「コフコフ KOHUKOHU」などがあります。

この周辺以外でも「マタマタ MATAMATA」、「ピオピオ PIOPIO」、「ポコポコ POKOPOKO」、「ピヨピヨ PIYOPIYO」、「ペケペケ PEKEPEKE」などなど。日本人にとっては笑ってしまうような地名やかわいいと思ってしまうような地名もありますね。まだまだたくさんあるはずです。

こんなことを調べていたら、とても面白いサイトに行きつきました。

【ポリネシア語で解く日本の地名・日本の古典・日本語の語源】というサイトです。

古く縄文時代の昔、日本列島には最初に原ポリネシア語を話す民族が南方から渡来して住み着き、原ポリネシア語で地名を付けていたと思われます。
 その地名は、昔も今も殆ど変わらない発音で生きて使われています。
 その後東南アジアの各地などから日本列島に渡来してきた諸民族と原ポリネシア語を話す先住民族との間の意思疎通のため、ポリネシア語を主体とする"ピジン語(またはクレオール語)"である縄文語が形成され、これが原日本語となったと考えられます。
 そのため、古事記、日本書紀などの古典をはじめ、現在も使われる日本語の語彙の中にも、多くの原ポリネシア語源の言葉を見出すことができます。


そのサイトにはこのように述べられていて、たくさんの例や説明があります。マオリ語についても数多く研究されています。

このサイトを作った方の研究がどのような地位や理解を得られているのかは現時点では定かではありませんが、興味がある方はのぞいてみる価値はあると思います。

私もまだ少ししか読んでいませんが、かなり興味深い研究をされています。日本語の地名の多くもポリネシア語で説明がつくということで、たくさんの例と説明が書かれています。

例えば、相模国とか相模湾という地名がありますが、マオリ語で「SAGAMI」というのは「人々が集まって仕事(漁労など)をする場所」という意味なんだそうです。

相模国は現在の神奈川県の大部分を指し、相模湾は神奈川県に面した湾状の海域を指します。神奈川県と言えば海が思い浮かびますし、相模湾沿いは漁港も多いですね。偶然の一致と片づけるには、ん~?って思いませんか。

とにかく、日本語とマオリ語(ポリネシア語)の関係は調べれば調べるほど面白いです。

【モアナと伝説の海】~ニュージーランドとポリネシアと日本のつながり~その1
【謎の島ハワイキ】~ニュージーランドとポリネシアと日本のつながり~その2
【発音のつながり】~ニュージーランドとポリネシアと日本のつながり~その3
【八百万の神々】~ニュージーランドとポリネシアと日本のつながり~その5


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