ニュージーランドの田舎町にある世界的に有名なトイレ

オーストリア人のアーティスト/建築家であるフリーデンスライヒ・フンデルトワッサー(Friedensreich Hundertwasser)氏をご存知ですか。地元ではフレドリックと呼ばれ、私たちもそう呼んでいました。

特にヨーロッパではかなり有名な人らしいのですが、日本ではどうでしょうか?美術に疎い私は知りませんでした。

祖国オーストリアのウィーンにはフンデルトヴァッサーハウスと呼ばれるユニークな集合住宅があります。

さて、オークランドから国道を北上してくると、カワカワのすぐ手前で「World Famous Toilet(世界的に有名なトイレ)」という看板が目に入ります。

トイレが世界的に有名?

カワカワにある公衆トイレをデザインしたのがフンデルトワッサー氏なのです。外は当たり前ですが、中でも記念撮影をする人がたくさんいます。トイレの入り口にはパンフレットも置いてあるだけでなく、ツアーバスも止まる珍しいトイレです。

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ニュージーランドをこよなく愛した彼は、晩年は年間半年はニュージーランドで過ごし、カワカワのすぐ近くの広大な敷地の中に住んでいました。

ご本人曰く、自分の敷地内で2度迷子になり、捜索隊まで出動したとか・・・

お世話になり、また良き友人たちでもあるカワカワに何か残したいと、無償でデザインしたのがこのトイレです。

2000年、大好きなニュージーランドへと向かう客船上で残念ながら亡くなりました。

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私たちは個人的に彼と知り合う機会があり、何度かお互いの家で食事もしました。直線が嫌いな超自然志向の方で、本人の家もこのトイレのような雰囲気で、同じように屋根には草が生えていました。

自宅のトイレもリサイクル可能なシステムで、自然に返すことができるようになっていました。

ご本人は、おひげを携えた物静かなおじいちゃんという印象の方。

ちなみに日本との縁は深く、最初の奥さんは日本人。私たちが出会った時のガールフレンドも日本人でした。かなり昔ですが、日本で個展を開いたこともあるそうです。

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中はこんな感じです。

ベイオブアイランズへ車でお越しの際はトイレ休憩のみならず、観光スポットの一つとしてぜひ立ち寄ってみてください。

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