ワイタンギ デー Waitangi Day

毎年2月6日はワイタンギデー Waitangi Dayという国の祝日です。

1840年2月6日、ベイオブアイランズのワイタンギで「ワイタンギ条約 Treaty of Waitangi」と呼ばれる、先住民族のマオリ族とイギリスとの間で条約が締結されました。

それを記念する日がワイタンギデーです。

ワイタンギデーには、全国から多くのイウィ Iwi(部族)がベイオブアイランズにあるワイタンギに集まってきます。毎年なのかは不明なのですが、例年的にはニュージーランドの首相もセレモニーに参加しています。

英国連邦の一員であるニュージーランド。元首はイギリスのエリザベス女王です。

現エリザベス女王も若い頃ワイタンギ デーの式典に2回参加なさったことがあります。

《1953年/知り合いの方が撮った写真》
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若く愛らしい頃の女王陛下ですね。1952年2月に女王に即位されているので、即位1年後です。

《1990年/主人が撮った写真》
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いつもは静かなワイタンギ地区も、前日から交通規制が行なわれ多くの人で賑わいます。多くのワカ Waka(マオリの戦闘用カヌー)も海に繰り出し、訪れた人の目を楽しませてくれる様々なイベントも行なわれます。

この日ベイオブアイランズに滞在している方はぜひワイタンギ条約公園を訪れることをお勧めします。通常入園料があるのですが、この日は無料です。

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上の写真はある年のワイタンギデー前日のワイタンギの様子です。海辺にワカ Waka(マオリの戦闘用カヌー)も勢ぞろいしていますね。

真ん中より少し左手に白い屋根の建物のようなものが見えますが、これはすべて仮設テントです。いつもはだだっ広い草地が広がっていて、夏にはキャンプ場としても使われている場所です。いろいろな露店も並んでいます。

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ニュージーランド海軍の水兵が立ち並んでのセレモニーや海軍バンドの演奏などもあります。

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ハルル滝 Haruru Fallsに集合、そしてワイタンギへと出発するワカ Wakaの一団です。ここからワイタンギ川を下って、ワイタンギの河口へと向かってきます。

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ワイタンギ デーの前日から当日にかけて様々なイベントが行なわれます。夜明けの儀式や海軍が整列するセレモニーなど公的機関が行なっているものから、海軍バンドのリハーサルを見ることができたり、夜のワイタンギ条約公園内で無料のコンサート、マオリのハカのパフォーマンス等々家族で楽しめる様々なイベントが行なわれます。

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年によって若干の違いはありますが、毎年だいたいこんな感じです。

日本でもハッピーマンデー制度ができて月曜日の休みが増えましたね。ニュージーランドでも月曜日を休みにしている祝日は多いのですが、ワイタンギデー Waitangi Dayとアンザックデー Anzac Dayは特定の日にちが休みという数少ない祝日です。

ただし、2014年1月の法改正によって、ワイタンギデーやアンザックデーの日にちが変わるわけではありませんが、この2つの祝日が土日に重なった場合は続く月曜日が振替休日として休日となりました。

火/水/木曜日に当たった場合は単独の休みとなるので、ワイタンギ デーのイベントも少し控えめになってしまっているように思います。訪れる人の数も少なくなってしまうので仕方ないですね。

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ベイオブアイランズにいらっしゃることができない方も各地でワイタンギデーのイベントが開催されますので、ぜひお近くのイベントを探してのぞいてみてください。

☞【eventfainda イベントファインダ → Waitangi Day】

☞ワイタンギ条約公園での2021年のワイタンギデーのイベントプログラムはこちら(英語のPDFファイルです)


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