アンザックデー ANZAC DAY ~ベテラン(退役軍人)に敬意を表する日~
- CATEGORYニュージーランド★基本情報
毎年4月25日はANZAC DAY アンザックデーという祝日です。
月曜日を休みにして三連休にするため、年によって日付が変わる祝日が多いニュージーランドでは珍しく日付が変わらない祝日です。
アンザックデーの他、2月6日のワイタンギデーもその日付は変わりません。ただし、2014年1月の法改正によって、この2つの祝祭日が土日に重なった場合はそのすぐ後の月曜日もお休みとなります。
今年2021年は4月25日が日曜日なので翌月曜日も休みの三連休となるのですが、秋休みのスクールホリデー中のニュージーランドの子供たちにとってはあまり関係のない三連休です(笑)
ANZACとはAustralian and New Zealand Army Corps(オーストラリア/ニュージーランド連合陸軍)の略で、第一次世界大戦中のガリポリの戦いで戦ったオーストラリアとニュージーランドの兵士たちのことを指します。
ガリポリの戦いとは、連合国軍が当時のオスマン帝国(現在のトルコを中心に広い範囲を治めていた)の首都イスタンブール占領を目的として行なったガリポリ半島への上陸作戦です。
1915年4月25日、連合国軍がガリポリ半島へ上陸しました。この戦いは連合国軍として参戦したオーストラリアとニュージーランドにとっては初めての海外遠征となり、2721人のニュージーランド軍兵士がこの戦いで亡くなりました。当時今よりもっと人口の少なかったニュージーランドにとってこの数は大きな損失だったそうです。

ANZAC DAYには各地域でドーン・サービス(Dawn Service、夜明けの儀式)が行なわれます。参加したことはありませんが、夜明けとともに兵士や退役兵が戦争記念館やホールなどに行進して行き、厳かな儀式やスピーチなどの後、会食形式でみんなで和やかに歓談しながら朝食を食べるというのが一般的のようです。
元々は上記で述べたものですが、現在では第二次世界大戦も含む全ての戦争で亡くなった兵士たちの追悼と生還した兵士たちの勇気と栄誉を讃え労う日であるとともに、反戦に対する思いを新たにする日にもなっています。
ガリポリの戦いから1年後の1916年4月25日からこの日はANZAC兵たちの追悼記念日となっていて、ニュージーランドでは1921年から国民の祝日となりました。

ニュージーランドとオーストラリア、ニュージーランドと自由連合の関係にあるクック諸島とニウエ、その他にサモア、トンガの祝日でもあります。
ちなみに、アンザックデーの午後1時までは閉まっているお店も多く、またアルコール類を買うことはできませんのでご注意ください。
余談ですが、日本語でベテランというとその道に長けた人や長年仕事等で経験を積んできた人のことを指しますが、英語で「Veteran ベテラン」というと退役軍人のことを指します。
ニュージーランドなど英国圏では「Ex-Serviceman エックス・サービスマン」とも言います。日本語の一般的な「サービス」とはイメージや意味がちょっと違いますが、「SERVICE」の元々の意味は奉仕や功労など公益をもたらす活動のことを指します。そう理解すると、「Ex-Serviceman」も合点がいくのではないでしょうか。
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月曜日を休みにして三連休にするため、年によって日付が変わる祝日が多いニュージーランドでは珍しく日付が変わらない祝日です。
アンザックデーの他、2月6日のワイタンギデーもその日付は変わりません。ただし、2014年1月の法改正によって、この2つの祝祭日が土日に重なった場合はそのすぐ後の月曜日もお休みとなります。
今年2021年は4月25日が日曜日なので翌月曜日も休みの三連休となるのですが、秋休みのスクールホリデー中のニュージーランドの子供たちにとってはあまり関係のない三連休です(笑)
ANZACとはAustralian and New Zealand Army Corps(オーストラリア/ニュージーランド連合陸軍)の略で、第一次世界大戦中のガリポリの戦いで戦ったオーストラリアとニュージーランドの兵士たちのことを指します。
ガリポリの戦いとは、連合国軍が当時のオスマン帝国(現在のトルコを中心に広い範囲を治めていた)の首都イスタンブール占領を目的として行なったガリポリ半島への上陸作戦です。
1915年4月25日、連合国軍がガリポリ半島へ上陸しました。この戦いは連合国軍として参戦したオーストラリアとニュージーランドにとっては初めての海外遠征となり、2721人のニュージーランド軍兵士がこの戦いで亡くなりました。当時今よりもっと人口の少なかったニュージーランドにとってこの数は大きな損失だったそうです。

ANZAC DAYには各地域でドーン・サービス(Dawn Service、夜明けの儀式)が行なわれます。参加したことはありませんが、夜明けとともに兵士や退役兵が戦争記念館やホールなどに行進して行き、厳かな儀式やスピーチなどの後、会食形式でみんなで和やかに歓談しながら朝食を食べるというのが一般的のようです。
元々は上記で述べたものですが、現在では第二次世界大戦も含む全ての戦争で亡くなった兵士たちの追悼と生還した兵士たちの勇気と栄誉を讃え労う日であるとともに、反戦に対する思いを新たにする日にもなっています。
ガリポリの戦いから1年後の1916年4月25日からこの日はANZAC兵たちの追悼記念日となっていて、ニュージーランドでは1921年から国民の祝日となりました。

ニュージーランドとオーストラリア、ニュージーランドと自由連合の関係にあるクック諸島とニウエ、その他にサモア、トンガの祝日でもあります。
ちなみに、アンザックデーの午後1時までは閉まっているお店も多く、またアルコール類を買うことはできませんのでご注意ください。
余談ですが、日本語でベテランというとその道に長けた人や長年仕事等で経験を積んできた人のことを指しますが、英語で「Veteran ベテラン」というと退役軍人のことを指します。
ニュージーランドなど英国圏では「Ex-Serviceman エックス・サービスマン」とも言います。日本語の一般的な「サービス」とはイメージや意味がちょっと違いますが、「SERVICE」の元々の意味は奉仕や功労など公益をもたらす活動のことを指します。そう理解すると、「Ex-Serviceman」も合点がいくのではないでしょうか。
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