カパハカ KAPA HAKA 《ハカ HAKA マオリの民族舞踏 1》

ハカ HAKAという、ニュージーランドの先住民族マオリの伝統的民族舞踏をご存知ですか?

ハカというとラグビーの試合開始前にニュージーランドのナショナルチーム、オールブラックス ALL BLACKSが行うハカを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

2019年にはラグビーワールドカップが日本で開催され、今までラグビーに触れてこなかった方もオールブラックスのハカに魅了された方はたくさんいることと思います。


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☆ハカって何?

ハカは英語では「War Cry ウォークライ」とも呼ばれますが、オールブラックスなどが試合前にやる相手を威嚇する意味での「ハカ」というのは実は「カパハカ」の一部分に過ぎません。

一部分に過ぎないのですが、オールブラックスの試合前のハカがあまりにも有名になりすぎて、ハカの部分だけが世界で特に有名になってしまったんですね。

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☆カパハカ

カパ KAPAは「列/並び」、ハカ HAKAは「歌と踊り」を意味しています。

「カパハカ」とはその意味の通り「列になって(並んで)歌い踊ること」です。

カパハカは通常下記のような構成で成り立っていますが、いつも全てが順番に行なわれるわけではありません。

ワイアタ・ティラ Waiata Tira
⇒ウォーミングアップを兼ねた導入部分
ワカエケ Whakaeke
⇒初めの挨拶のような役割
ワイアタ・ア・リンガ Waiata-ā-ringa
⇒歌と踊り - 直訳すると手もしくは腕の歌
ハカ Haka
⇒挑戦/挑みの唄
ポウ Pou/モテアテア Moteatea
⇒古くからの言い伝えやマオリの歴史を表現する歌と踊り
ポイ Poi
⇒女性が紐の先についたテニスボール大の球、ポイを振り回しながら踊る
ファカワテア Whakawātea
⇒終わりの歌

カパハカは国賓やVIPなどを迎えるフォーマルな式典から地元のイベントなどまで、幅広い場面で踊られます。

また、ニュージーランド全国に大小様々なカパハカグループがあり、コンテストなども行なわれています。

下の写真は、実際に私が地元のイベントに参加した時のものです。

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歓迎の意を表しているというか、この前にもいろいろなステップがあるのですが、敵か味方かを見定めていると言いましょうか・・・

☆カパハカは大人だけのものじゃない!

小学校からカパハカグループがある学校はたくさんあります。カパハカグループとしてあるのかは定かではありませんが、幼稚園でもハカを踊ります。

下の写真2枚は、ちょっと古いですが、子供たちが通っていた小学校のカパハカグループが踊ってくれた時のものです。

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ちょっとわかりにくいかもしれませんが、下の写真で女の子が踊っているのが「ポイ」で、その手に持っているのが同じく「ポイ」と呼ばれる球です。

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私は個人的にハカを踊っている時の男性はカッコいいな~と思ってしまうので(笑)、息子にもカパハカグループに入って欲しかったのですが、5歳時点で「怖いからやだ~」と入ってくれませんでした(泣)

結局その後も入ることはなく、そもそも人前に出ることは好きじゃないそうです。残念・・・

大きくなってからはともかく、小さいうちは声は大きいし、顔もこわいと言えばこわいかもしれませんね。

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