ニュージーランドのトイレ事情

ニュージーランドの一般的トイレは知りうる限り水洗トイレです。日本のトイレとそう大きく違うことはありません。

ただ、温かい便座やウォシュレットには通常はお目にかかることは滅多にありません。 

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今はもう大きくなった子供たちが3歳と5歳の頃日本に里帰りした時のこと、成田空港に着いてトイレに入りました。2人の子供たちは温かい便座に座ると同時に「熱い!」と言って立ち上がり、「このトイレ熱いよ。」と文句というか、不思議な顔をしてびっくりしていたのを思い出します。 

日本でウォシュレットに目覚めずっとウォシュレットが欲しかった主人。近年ニュージーランドでも買うことはできるようになり、数年前に念願のウォシュレットトイレが我が家にも導入されました(笑)

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日本では、ウォシュレットトイレなどには機能のひとつとして「流す」というボタンがあることもありますが、一般的には前後もしくは左右に動かして水を流すタイプのものが多いですよね。

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NZではボタンタイプというか押すタイプのものが主流で、水のタンクや壁などについているボタンを押して水を流します。(というか、今のところ他のタイプを私は見たことがありません) 

日本の女子トイレにある、用を足す時の音を消す装置はこの国で見たことありません!あれってとても日本の女性的考えですよね。 

また、便座から離れると水が流れるシステムや手をかざすと水が流れるようなシステムもニュージーランドではまだ見たことはありません。もし、私が見たことないだけで仮にあったとしても、とても珍しいもののはずです。 

さて、初めて見た時というか、利用する時かなり驚き、多くの日本人は使うのをためらうであろう公衆トイレがニュージーランドには存在します。 

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わかるでしょうか?

まず、フタはありません。そして、一般的に想像するような「便座」もありません。申し訳ない程度というか飾りのような座る場所がついていると言えばいいでしょうか?

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私も初めてこのトイレに遭遇した時は、「え!?!?」と絶句しました。「ここに座るの?」と自問しました!そんなに汚れた感がない場合もありまずが、とても座る気にはなれないものが多くあります。

このタイプのトイレは古いタイプなのか、経費削減的ものなのか、シンプルがいちばん!(笑)的なものなのかはわからないのですが、存在はするもののそんなに多くはないと思います。

不思議なことにこのタイプのトイレはほぼすべてシルバーのトイレなんですよね、なぜか。

田舎の方の公衆トイレや古い建物内などにはまだある可能性があると思いますが、通常のショッピングセンターやモールなどにあるトイレは大丈夫ですし、観光客が多く訪れる場所なども近年はきれいなトイレが多いです。

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また、これも時々あるトイレで、私が「勘弁してよー。」と思うもののひとつが上の写真のトイレ。

一見どこが変なの?と思いますよね。

トイレの向かって左側にあるのがトイレットペーパーです。用を足した後、トイレットペーパーを取るのがかなり大変。体を90度以上回転?させる感じです。

なぜこんな真後ろに設置するの?と思いませんか? 

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これは横にあるにはありますが、ちょっと真横過ぎる場所にあって、これはこれで微妙な場所なんです。また、このタイプはロールになっているのではなく、ティッシュのように小さめの紙が一枚一枚出てきます。

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このタイプのトイレットペーパーは町中の公衆トイレなどにあることがあるのですが、盗難防止なのか南京錠がついていることもあります。

使いすぎ防止なのか、くるくる回らないのでとてもトイレットペーパーが取りにくいんです。

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形やデザインなどはいろいろありますが、このトイレットペーパーホルダーはNZにおける一般的なタイプの仕様のものです。日本のように上にカバーのようなものはありません。片側からスポッと出し入れができます。

トイレットペーパーの向きに注目していただきたいのですが、上の写真が日本人が考える一般的な向きだと思います。

この向きもありますが、よく見かけるのが下のような向き。

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昔に比べると、この向きを見かけることも少なくなったような気もしますが、この向きにする理由は何なんだろう?

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また、時々見かけるのが上の写真のような状況。トイレと便座の大きさが合ってません。なぜ?

最後になりますが、日本によくある下の写真のような水のタンクの上で手を洗えるようになっているものは、ニュージーランドでは見たことはありません。

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そういえば、日本の便座はOタイプとUタイプがありますが、ニュージーランドはOタイプのみです。

ところ変わればいろいろですね。

個人的体験と感想ではありますが、今回紹介したトイレは私がたまたま一度見たことがあるというものではなく、何度も遭遇したことがあるものです。ニュージーランドに来たらこんなトイレもあるということも覚えておいて、あまりびっくりしないようにしてくださいね。というか、もっとすごいツワモノトイレがあるかもしれませんよ(笑)
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